「卒業」という選択

最近、季節柄、教室を卒業する生徒さんが続いています。

 

寂しさがないと言えば嘘になりますが、同時に「役目を果たせたのかな」と思う気持ちもあります。

 

先日、突然大会のご連絡をいただいた生徒さんが、お母さまと一緒にご挨拶に来てくれました。

そして、最後のレッスンの日、「これからもピアノは弾き続けたい」と話してくれました。

とても穏やかで、清々しい時間でした!

 

レッスンを振り返ってみると、この生徒さんは、自分が「どれくらい弾けるようになりたいか」をちゃんと理解していたのだと思います。

そして、その目標の場所にたどり着いたから、自分の意志で「卒業」を選ぶことができたのだと感じました。

 

私は、最後に「よくがんばりました!」と声をかけて明るくお別れしました。

 

ピアノは、よく「生涯学習」と言われます。

それは、素晴らしいことですが、裏を返せば、「明確なゴールがない」ということでもあります。

 

だからこそ、途中でやめることを「中途半端」と感じてしまう人もいるかもしれません。

 

でも、私は、納得できるところまで学び、主体的に「ここまで」と言えることは、とても大きな成長だと思っています。

 

ピアノを続けるかどうかは、人それぞれ。

 

ずっと続ける人もいれば、ある程度のところまで学び、自分の中に残していく人もいます。

 

どちらも間違いではなく、素晴らしいことだと思います!

 

教室での時間が、その子の人生のどこかで、「ピアノを弾いてみようかな」と思える小さな種になってくれたら、それだけで十分だと感じています。

 

そして、不思議なことに、卒業の季節が続く一方で、最近は、新しく教室の扉を叩いてくださる方との出会いも続いています。

 

去るご縁と、始まるご縁。

 

教室はこうして少しずつ入れ替わりながら続いていくものなのだと感じています。